【意味が分かると怖い話】宝石
ある所に、Aさんという女性がおりました。
Aさんはある日、鬱蒼とした森で綺麗な宝石が売られていたのでつい買ってしまいました。
ところが、その日からAさんは具合が悪くなってしまいました。
何かがおかしいと感じたAさんは、その道に詳しいベテランに相談しました。
ベテランは言いました。
「それは例の迷惑な魔物が大事にしていた宝石だよ。
それには呪いがかかってるんだ。所有者をどんどん不幸にして、
あげくの果てには命を奪ってしまう、というとんでもない呪いだよ。」
「なんですって!早く他人になすりつけなくては!」
Aさんは最悪なことを考えて、親友のBさんの家に急ぎました。
そして、Bさんと世間話しをしながらBさんが目をそらした隙に、
こっそりタンスの奥にその宝石を忍ばせてきました。
…数日後。
Bさんは、タンスの中に見慣れない綺麗な石を見つけたので、
きっとこれは綺麗なもの好きのCさんが忘れていったものだと勘違いし、
Cさんに合った際に親切心から、Cさんの鞄の中に入れてきました。
さて、Cさんは鞄に見慣れない宝石が入っていたので、怖くて近所の川に捨てました。
………それからだいぶ経ちました。
結局、呪いをまともに受けたのは誰だったのでしょうか。