【意味が分かると怖い話】告白
僕はついに心を決めた。告白しようと。
まだ17年間しか生きてきていないが、一世一代の大仕事だ。
小中高と今まで幾度となく実行しようとはしてきたが、踏ん切りがつかなかった。
勇気がなかった。
失敗することばかり考えて怯えていた。
でも明日は絶対に告白するんだ!
今まで何もできずにいた僕とはオサラバだ!
僕はペンをとり、あの子に対する思いのたけを手紙に綴った。
これをあの子が読んだらどう思うかな…とあの子のことを考えながら書いていた。
書き終わると手紙をかばんに入れ、布団に入った。
ドラマの見すぎと言われるかもしれないが、学校の屋上でやろうと決めていた。
その後は睡魔に襲われよく眠ることができた。
翌朝。僕はみんなより早く登校し、学校の屋上の扉の前まで来た。
やはり決心したとはいえ目の前にすると怖くなる。
しかし僕は意を決して扉を開けた。
・・・終わってみると楽だ。
いい告白ができたと思うが、僕はその返事を聞くことはできない。