【意味がわかると怖い話】脱獄
俺は今日、この刑務所を脱獄する。
囚人には色々な作業をさせられているヤツがいて、先日俺はおもしろいヤツに出会った。
そいつの作業は刑務所内で誰かが死んだとき、死体を入れた棺桶を外に運び出す仕事だ。
そいつに、俺はチップを渡して提案した。
「次に誰かが死んだら、俺はそいつの棺桶にこっそり忍び込む。
だからお前がそれを運び出しとき、外で棺桶の鍵を壊してくれ。」ってね。
そして昨日、囚人が1人死んだという連絡が有った。。
しめたと思い俺は遺体安置室へ行って、暗い中なんとか遺体の入った棺桶に忍び込んだ。
今日は出棺の日。俺を入れた棺桶はゆらゆらと外に運び出されていく。
そのままかなりの時間が経った。
ふと棺桶の隙間から入ってきた赤い光が、俺の隣に眠っている遺体の顔を照らした。
そこで俺は、自分の脱獄が失敗したことに気づいた。