【意味が分かると怖い話】薄れ行く意識の中で
薄れ行く意識の中で僅かに目を開けると、医師と看護師が心電図らしきモニターを見ていた。
ああ、俺は交通事故で病院に運ばれたんだな…。全身麻酔ってやつか…。
「ちょっと逆光ですね」
「たしかに」
そう、光が眩しくて目が開けられないんだよ…。
「先生、おしめ…」
「まだいいだろう」
ああ、俺はそういう状態なのか…。
「成り行き…ですね」
「そうだな」
そうか、そんなに悪いのか…。あとは先生に任せるだけ…だ…な…。
「先生、患者さんの心臓が止まってます」
「鯨幕だな…」