【意味が分かると怖い話】人助け
小学校に入学したときに保健の先生から
「貴方でないと駄目なの、私のお父さんを助けて」
その日から先生のお父さんを助けるために日曜日に先生のおうちに出かけます。
パパやママ、お姉ちゃんには内緒にして欲しいそうです。
「来てくれたわね!」
先生に連れられて地下室に行くと病院みたいになっていて点滴の様な管を腕に刺されます。
どんどん血が採られていきます。
気が遠くなって・・。
「お父さん、もう少しだから」
「情け無い・・昔は生娘の首筋に直に・・」
「今そんなことしていたら病気に感染するわよ、自分を大事にする娘なんて今はいないんだから」
「あの子が協力してくれるだけでも感謝してあげて、もう4年間もここに来てくれてるんだから」
「そうだな・・」
老いていた男の体が50代前半のロマンスグレーに変わっていく。
「ハイ、おしまいよ」
彼女は少女と父親から献血用の管を抜いた。
「大丈夫」
先生に起こされた。
「送ってあげるわ、また来て欲しいの」
車の中でクークー眠るこの子を見て思った
「綺麗な血の子ってもう小学生ぐらいしかいないのよね」